読了本

富士山文化――その信仰遺跡を歩く(祥伝社新書325)

富士山文化――その信仰遺跡を歩く(祥伝社新書325)

富士山文化 その信仰遺跡を歩く/竹谷靭負
まえがきの段階ですでに面白い。いわく、富士山が世界文化遺産登録される際、三保松原を含めるかどうかではあれだけモメといて、江戸・東京の富士見坂や富士塚ははなからアウトオブ眼中。このバランスの悪さは今回の登録を静岡と山梨の二県のみが進めていたから。……えーっ、そうだったの? 江戸っ子にも噛ませてよー! 世界文化遺産は登録から漏れた遺跡も後から追加できるシステムだそうなので、ぜひ再考してほしい。
富士塚の存在を知ってから折に触れゆるーく親しんできたけど、この本で知識の補強ができてさらに富士塚が好きになった。でもまだ富士山に登山(登拝)したくなるとこまでは行かないなぁ。