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黒い壁の秘密 (創元推理文庫)

黒い壁の秘密 (創元推理文庫)

黒い壁の秘密/グリン・カー著、堀内瑛司訳
素人探偵〈アバークロンビー・リューカー〉、創元推理文庫にはお初だけど、本作はシリーズ全18冊のうちの第6作目。書かれてから60年ほど経つだけに、どこか牧歌的な雰囲気がただよっている。主人公は舞台俳優なので、言動がやたら芝居がかっている。読むうちに慣れてはきたが。個人的には山登りの描写がとても楽しかった。美しい風景、体を動かす喜び。訳者もクライマーだそうなので、クライミングのシーンはとてもリアルで味わい深かった。しかしこの頃からもう草食系男子っていたのねぇ。続編も訳されるのかな?