読了本

桜ほうさら

桜ほうさら／宮部みゆき
やっぱり宮部さんはすごいね。書き下ろしじゃなくて連載でこれだけ長い小説書いて、ちゃんと辻褄を合わせられる＆気持ちいいくらい伏線回収されてる＆ニヤニヤもんの大団円迎えさせるんだもん。最後まで息切れしないスタミナは女流作家のなかでも随一だと思う（このスタミナが恩田さんにもあれば……）。三木謙次のかわいいイラストが良く似合う、いい意味で少女漫画かつホームドラマのような楽しい味わいと、骨太の時代小説の醍醐味、凄みや悲哀といったものが同時に味わえる、幕の内弁当みたいな一冊だった。綺麗にまとまっているけれど続編よみたいな〜。