読了本

聖なる洞窟の地 (上) エイラ 地上の旅人 (14)

聖なる洞窟の地 (上) エイラ 地上の旅人 (14)

聖なる洞窟の地 (中) エイラ 地上の旅人 (15)

聖なる洞窟の地 (中) エイラ 地上の旅人 (15)

聖なる洞窟の地 (上)(中) エイラ 地上の旅人/ジーン・アウル著、白石朗
シリーズ最終章。時が流れ、娘のジョネイラは馬に乗れるくらいまで成長。いまエイラはいくつなんだろ。25歳くらい? ウルフももう高齢犬の仲間入りなんじゃないかなあ……。それはさておき、祭祀を司るセランドニアの侍者となったエイラは修行をかねて聖地をめぐる旅に出る。アルタミラとかラスコーみたいな壁画洞窟があちこちにあるんだな。研究によれば描いたのはネアンデルタール人とする説が強いそうだ。蔑みの対象である平頭と尊敬されてる遠つ祖が同じなのだとしたら、今後の展開にも影響してくるかもしれない。洞窟巡りはほとんど同じことの繰り返しなので長い割にちょっと単調なのだが、中巻終盤の悪党退治のくだりは凄みがあった。女神に返すことでしか治せないものがある、かあ……。