読了本

特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)

特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)

特捜部Q 檻の中の女/ユッシ・エーズラ・オールスン著、吉田奈保子訳
デンマークが舞台のシリーズ1作目。いやー面白かった。めちゃめちゃ面白かった。今年は翻訳ミステリをいつもよりたくさん読んだけど(某シンジケートの影響)、面白いのが多くてホクホク。さて、事件自体はかなりしんどい。じわじわ、じわじわ……。よくこんなこと思いつくなぁ。だけど読んでて辛くならないのは、警部補と助手のコンビがすごくいい味出してて、ちょっとコミカルな雰囲気も交えつつ粘り強く捜査を続けてくれるから。アサドほんと面白い! 警察署をエキゾチックな香りで満たすくだりは笑った。こういう部下を使いこなせるカールも懐が広くていいキャラ。ちょっと女の趣味は悪いけどね。マゾだろうあんた。