読了本

妖国の剣士

妖国の剣士

妖国の剣士/知野みさき
『鈴の神さま』とはまたずいぶん違った雰囲気だけれど、すっごく面白かった。和風伝奇時代活劇ファンタジー、みたいな? 最初は架空世界の設定になかなかなじめなかったけれど、妖しげな女が恭一郎の名前を呼んだ中盤あたりからぐわーっと面白くなる。けっこうエグい場面もあるけど、知野さんらしい爽やかさも随所に感じられて、ページをめくる手が止まらなくなった。クライマックスはちょっと泣きそうになってしまったよ。蒼太の名に込められた意味が切ない。いやー、いいもの読んだ。

世の中への扉 弁当づくりで身につく力

世の中への扉 弁当づくりで身につく力

世の中への扉 弁当づくりで身につく力/竹下和男
学校で実施されてきた「弁当の日」について、子供向けに紹介した本。確かにいい取り組みだと思う。9割方、ポジティブな効果を子どもたちに与えたとして、そこからこぼれた子どもたちのことがちょっと気にはなった。竹下さんは他にも著書があるようだけど、大人向けの本にはそのへんのことも書いてあるのかな。