読了本

黒猫の接吻あるいは最終講義

黒猫の接吻あるいは最終講義

黒猫の接吻あるいは最終講義/森晶麿
シリーズ2作目は長編。黒猫の付き人たる「私」は、いちおう研究者のくせに行動パターンがぜんぜん理論的じゃなくて、直感で行動または何も考えずに突っ走っては痛い目にあってばかり。恋愛下手を言い訳にしないで、せんでもよい“調査”にのめり込んでるのは何故なのかちゃんと自覚しろー! とやきもきしてしまう。でもそういうイノシシ娘なところが「私」の魅力でもあるんだよな。手のかかる子ほど可愛いっていうか。まったく黒猫もちゃんと相棒をコントロールしてよね……と思ってたら後から超スパルタ教育(お叱り付き)をほどこしてた。さすが(笑)。でも相変わらずパフェは食わすし(1杯おごってあげるんじゃないんだよ。自分のの最初のひと口を進呈するんだよ!)、遠回しながらどうみても愛の告白としか思えない甘々な言葉は吐くし。ほんっとにこの二人はじれったい。でも萌える! 最終講義っていうから終わっちゃうのかと心配してたけどまだ続くよね? しかし今回の表紙の黒猫は麗しいなー、絵師の丹地さんも何だかリキが入っているような。