読了本

不思議の扉 ありえない恋/大森望
アンソロジー第3弾。不思議というより奇妙、ファンタジーというよりシュールで、時にヘンタイすれすれなものまで入っている。おーもりさんちょっと冒険してみた? スタージョンや万城目さんのが面白かったけど、それだって人魚は悪態好きだったり歯が内側を向いてたり、若者がホルモォォォォと叫んだりチョンマゲだったりと、どこか“うつくしくない”雑味がアクセントになっている。そういうの、むしろ好きだな。ただ川上さんのや川端さんのはいまいちピンとこなかった。感性で読む話だからだろうか……。ところで小林さんって「たいぞう」じゃないんだ! 「やすみ」だと作品から受けるイメージまで違ってきちゃうよ。