読了本

([な]5-1)ハブテトル ハブテトラン (ポプラ文庫)

ハブテトル　ハブテトラン／中島京子
事情があって東京から広島の小学校に２学期だけ通うことになった少年の成長物語。直木賞作家の作品とはいえ児童文学なのでさくさく読める。地方ものというのがまず面白いんだけど、それ以上に出てくるキャラが大人も子供も揃って個性的なのでとっても楽しかった。とくに自由人ハセガワさん。爺さんと子どもの交流ってグッとくるなあ。主人公のダイちゃんは素直で物怖じしないタイプ。鈴木福くんみたいな感じ？　あ、これドラマ化したら面白いかもわからんね。ゲタリンにプリントップにしまなみ海道と見どころいっぱいだもん。

風花躍る-返り忠兵衛江戸見聞(4) (双葉文庫)

風花躍る　返り忠兵衛江戸見聞４／芝村凉也
善玉悪玉入り乱れていろいろ動いた巻。でも主人公は剣の工夫くらいしかしてなかったような（笑）。御前や京極の殿様は藩の現状に心を痛め、いつのまにか女二人は仲良くなり……ただ神原采女は何がしたいんだろ？　怜悧、って書かれてるんだけどやってることは近視眼的な冷酷さで、あの暗君になんも疑問を抱かず従ってる時点でただのアホにしか見えん。下品でうっとーしい南波屋ともども蔵人にめっためたにされてしまえ。妹に手ぇ出して唯で済むと思うなよ！　で、忠兵衛は紗智と与茂平を幸せにすることに専念すればいいと思うよ！