読了本

RDG(レッドデータガール) 5 学園の一番長い日/荻原規子
いよいよ鳳城学園祭の当日。執行部として駆け回る泉水子には入学当時のおどおどマゴマゴとじれったくなるような様子はもう(ほんのちょっとしか)ない。けれどお化け屋敷で泣いちゃったのは無理もないなあ、読んでる私ですらギョッとしたもん。裏がないとはしばらく信じられなかったくらいハマってて。さて今回は姫神が降臨しない代わりにとんでもない状況に! しかもこれなら全校一致で決まるのも納得。次巻の展開が楽しみだ。スキスキ高柳空間のキモさったらなかったが、高柳は犬になってもやっぱりうざいな……と思っていたら和宮が同意見で吹いた。高シバ柳のウザ可愛さは異常! マジそのままでいてほしかったぞ。

うまい雑草、ヤバイ野草/森昭彦
山野や道ばたの草を食べたら「うまい」か「まずい」か「やばい」か、で分けて解説したオールカラー新書。面白かった。図鑑というより読みもの的な趣があって、序文からして笑ってしまったし、某植物など「近未来SF小説のように世界が焼け爛れ、地上から八百屋が消滅したとき、『ああ、なんとしてもシュンギクが食べたいのだけれど』というときに重宝する」くらいの味、なんて書かれている。サフランに致死量があるなんて知らなかったし、味にインパクトのあるカタバミの花は料理にアクセント的に散らせばよいなど、豆知識としてもけっこうお役立ち。