読了本

その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ

その日まで―紅雲町珈琲屋こよみ

その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ/吉永南央
シリーズ2作目。ほのぼのだったり、せちがらかったり、痛々しかったり。お草さんはめったなことでは動じないけれど(たとえライバル店に営業妨害されても!)、幼い息子を亡くした過去は胸の痛みとなって今でもことあるごとによみがえる。その痛みこそがお草さんの原動力であり、痛みを原動力に変える強さと忍耐力がお草さんの魅力といってもいいかもしれない。だから、かなりビターな印象を受ける話なのに読後感は悪くないもんね。

シュガークッキーが凍えている (ヴィレッジブックス)

シュガークッキーが凍えている (ヴィレッジブックス)

シュガークッキーが凍えている/ジョアン・フルーク著、上條ひろみ訳
レイク・エデン住人のお得意料理を集めたレシピ本を作るため、クリスマスに盛大な試食会が開かれた。そこで事件が……。あ、5作目をとばしてしまった。まあ今回はボーナス・トラックみたいな巻だからいいか。全体の1/3くらいを占めてるレシピは、ハンナのだけではないのでミョーなのも混じっている。「ジェローの女王アンドリア」には笑った。しかしホントにハンナ、悪いことは言わないからノーマンにしとけって。