読了本
- 作者: 富樫倫太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/08/23
- メディア: 文庫
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丁稚仲間の借金を返済するために「日仕舞い取引」に挑むくだりは熱かった! 江戸時代の大坂にデイトレーダーがいたとは。まあ、さまざまな困難が立ちふさがりつつも協力者にはことかかなかったりと、意外と運命は吉佐に甘いよね。ていうか立身出世物語なんだろうと思わなければ怖くて続きが読めない(^^;。こいさんとの顛末は、もうちょっと試練があってもよかったような。死ぬ思いをした割にトントン拍子な感じがしてしまった。箱入りお嬢様の新妻っぷりももっと味わいたかったが、松江がなんでもやってくれるんだろうな〜。さてこの巻で吉佐はすっかり青年になっちゃったから、ジュブナイルモードとはお別れだ。今後はどうなるんだろう。大人の事情で藤助と袂をわかつことになったりしたら泣くわ〜。