読了本

チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)

チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)

チョコチップ・クッキーは見ていた/ジョアン・フルーク著、上條ひろみ訳
手作りクッキーショップを経営するヒロインが田舎町で起こる殺人事件の解明に乗り出す。大人気コージーミステリシリーズ第1巻。今まで何となく、甘ったるそうだなぁ……と敬遠して読んでなかったのだが、そんなことはなくてかなり面白かった。出てくるお菓子は確かに甘そうだけど、味と風味のバランスがとれててとても美味しそう。食べたくてむずむずする。しっかりしたレシピがついてるのも楽しい。主人公のハンナもさばさばした明るい性格で嫌味がない。引き合いに出してナンだけど、朝食のおいしいB&Bを経営する某作品のヒロインの探偵行為は読んでてイラッとくるのに、ハンナだと気が利いてて「やるな!」と思わされるんだよなー。ふしぎ。このまま恋愛ネタは薄めで行ってほしかったけど、恋のさや当てが入ってくるのはコージーの宿命か。訳もこなれていて読みやすい。続きが楽しみだ。