読了本

女王さまがおまちかね (ノベルズ・エクスプレス)

女王さまがおまちかね (ノベルズ・エクスプレス)

女王さまがおまちかね/菅野雪虫作、うっけ絵
児童書なので、さらっと書いてあってさらっと読めるけど、創作をする人には心にチクリとトゲがささるような、じわっと痛みを感じるようなことがあちこちに散りばめてあって、意外と後に残るものがあった。が、そのネガティブさを、説教臭さを出さずにポジティブに転換していくストーリーになってるのには好感を持った。たっぷり入ってるイラストの可愛らしさも手伝っているのかな。現の“読書感想文ならおまかせ!万能テンプレート”には笑った。ちょっとちょっとー、これめっちゃ使えるじゃないの。

菖蒲の若侍-湯屋のお助け人 (双葉文庫)

菖蒲の若侍-湯屋のお助け人 (双葉文庫)

菖蒲の若侍 湯屋のお助け人/千野隆司
おむらさんのオススメ、シリーズ1作目。おお、なかなかいいじゃんいいじゃん! 受賞時に“第二の藤沢周平”と称賛されたというのは伊達じゃない。武家の次男坊である主人公が湯屋に住み込む流れもよかったし、捕物の手伝いをして真相にせまるくだりも楽しめた。で、なんで三樹之助さんの周りはツンデレばかりなのよ(笑)。まあ、志保はどっちかというとヤンデレっぽいけどな。おしゃまなおナツとむじゃきな冬太郎のきょうだいもかわいい。続きも楽しみだが、著者の他のシリーズも読んでみようかな。