読了本
【映画化】完全なる首長竜の日 (『このミステリーがすごい! 』大賞シリーズ)
- 作者: 乾緑郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/01/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
「このミス」大賞作品。もっとほのぼのしたファンタジーっぽい話なのかなと思ってたらむしろSF寄りだった。わりと淡々と話が進んでいくのは“ほのぼの”と言えなくもないが(女流漫画家の日常も面白かった)、何故かじわじわ怖くなっていくのは、かすかだった違和感が徐々にふくれあがっていくから。終盤の岬ちゃんの前後はやや陳腐な気がしたものの、武本の登場で一気に体感温度は氷点下に! こ、こええええ。ぐらぐら頭を揺さぶられるような、ちょっと忘れられないラストだった。結局ポゼッションはどうして起こるのかとか、費用はどこから出てるのかとか気になることもあったけどオチの衝撃で吹っ飛んだよ。