読了本

アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸

ながーいーよ! 饒舌さが楽しいときもあるけど、うっとうしいときもあるなぁ。すごい分かりやすい(のに不自然に放置されてる)伏線と、ちょっと盲点を突かれるような(バカミスすれすれな)伏線とが混ざり合って、総合的には面白かったが。あと私の天敵・MRIについてざっくりした知識が得られたのもよかった。終盤の謎解きは医療ネタがうまく使われててさすがだなと思った。それにしても高階病院長は可愛いタヌキさんだなあ!
田口センセが突然「神の視点」を獲得して、知るはずのないことを語りだしたりするのはなにかの仕掛けかな? と思っていたのだが、ここはむしろいきなり「普通の神の視点」(っていうのも変だが)に切り替わっていると考えるべきなのか。お嬢の暗躍っぷりもこの巻では決着がつかなかったし、なんかまだまだ海堂ワールドは広がりを見せそうだな。とはいえマンダラみたいに他作品とリンクしまくってて訳わかんなくなってきた。