読了本・コミックス

平台がおまちかね 出版社営業・井辻智紀の業務日誌/久世番子大崎梢原作
面白かった。特に「マドンナの笑顔を守る会」が傑作。にしても主人公の人畜無害っぷりといったら……! 原作に輪をかけた没個性さはマジで顔と名前がモブに埋没しているぜ(他のメンツが濃いだけに)。でもそれが描き下ろしでストンと落ちていたからうまいなと思った。余談だけどカバー絵、ぱっと見だとひつじくんが女子高生の生足のぞいてるようで思わずギョッとなってしもた(^^;。

品川宿猫語り 第4巻―猫たちと人々の下町愛情物語 (ねこぱんちコミックス)

品川宿猫語り 第4巻―猫たちと人々の下町愛情物語 (ねこぱんちコミックス)

品川宿猫語り 4/にしだかな
猫が何となく苦手な女の子が、猫を飼っている親戚の家に1週間ほどやっかいになる「猫と年越し」が秀逸だった。最初は遠慮してしまって母親にも叔母にも言えないんだけど、自分はなぜ猫が嫌いなのか、その裏にかくれた本当の気持ちに気づいたあとのほのかな清々しさがよかった。こうやって子どもは親から自立し、大人に成長していくんだね。