読了本
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 単行本
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久しぶりに現代もの(じゃないのもあるが)の連作短編集。八重山諸島と石垣島を舞台にした、海と植物と神と人間の物語。濃密なのにあっさり、という不思議な読後感。しちめんどくさいことはみんな暑さで蒸発してスコールが流してしまうのだろう。神秘が日常であるところも忘れがたい。新任女教師の奮闘記「黒島」がとくに面白かった。小豆島なら「二十四の瞳」みたいな話になるのに、池上さんが描くとこうなるのな(笑)。与那国島の女海賊はほぼ実話なんだよね?