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蝋燭姫 2巻 (ビームコミックス)

蝋燭姫 2巻 (ビームコミックス)

蝋燭姫 2/鈴木健也
中世ヨーロッパが舞台のダークロマン、完結。このラストは心に残るなぁ……。とっても面白かったんだけど、スクワ姫が心情を吐露したあとの“変貌”はちょっと性急すぎる気がして、なんとなく腑に落ちないものを抱えたまま終わってしまった感じ。フルゥ視点の物語だからしょうがないかもしれない。ふたりが離れ離れになった間に、スクワは他の修道女にまじって働いてて、そこでひとり考えることも色々あったのだろうが、残念ながらその「経緯」は描かれなかった。なので告白はやや唐突になってしまったし、キャッキャウフフのくだりも浮いてるように感じられたのだけど、そのあとの急展開はお花畑に一気に冬が来たようで、「つかの間の春」とのギャップとなって生きた、かも。フルゥはぶれないまでもちょっと柔らかく大きくはなったよね……。