読了本・コミックス
- 作者: 鈴木健也
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/02/14
- メディア: コミック
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中世ヨーロッパが舞台のダークロマン、完結。このラストは心に残るなぁ……。とっても面白かったんだけど、スクワ姫が心情を吐露したあとの“変貌”はちょっと性急すぎる気がして、なんとなく腑に落ちないものを抱えたまま終わってしまった感じ。フルゥ視点の物語だからしょうがないかもしれない。ふたりが離れ離れになった間に、スクワは他の修道女にまじって働いてて、そこでひとり考えることも色々あったのだろうが、残念ながらその「経緯」は描かれなかった。なので告白はやや唐突になってしまったし、キャッキャウフフのくだりも浮いてるように感じられたのだけど、そのあとの急展開はお花畑に一気に冬が来たようで、「つかの間の春」とのギャップとなって生きた、かも。フルゥはぶれないまでもちょっと柔らかく大きくはなったよね……。