読了本

天女湯おれん これがはじまり (100周年書き下ろし)

天女湯おれん これがはじまり (100周年書き下ろし)

天女湯おれん これがはじまり/諸田玲子
火事の炎が江戸の町をなめつくした。湯屋の養女おれんや長屋の住人たちは命からがら逃げ延びたが、亡くなった者も多かった。おれんは義父の遺志をついで湯屋を再建しようとするが……。天女湯おれん (講談社文庫)の前日譚なのかな? 「これがはじまり」なら前作が未読でもOKかしらと思って読んでみた。心情などはあまり描き込まないサラッとしたタッチで、展開も早くて痛快なためさくさく読めて面白かった。状況はかなり悲惨なんだけど、ちっともウエットじゃないのだ。全ページにイラストがついてるのも読みやすさにひと役買っている。前作も読もっと。