読了本・コミックス

雨柳堂夢咄 其ノ十三/波津彬子
3年ぶりの新刊。祝・復活! 前巻が出たときの感想に“蓮に恋人が出来て結婚”なんて展開は想像できないなーとか書いてたんだけど、作者いわく「蓮は成長しない」らしいですね。そんで他人の恋の橋渡し役に徹するんだな。ちょっと可哀想な気も。だって柚月のほうは……。まぁ骨董が恋人のようなものだからいいのか。今回はちょっとメルヘンな感じの小品「秋の旅人」と「夏のしつらい」、しっとりかつほのぼのな恋愛もの「春のつむじ風」と「夜伽の客」がよかった。それにしても破れた“たんゆう”には笑った。あんなんで騙されてたら立つ瀬がないわなぁ。