読了本

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで／東川篤哉
資産家の令嬢刑事が、有能な毒舌執事の推理によって事件を解決するという安楽椅子探偵もの。ミステリの部分は悪くなかったが、麗子の立ち居振る舞い言葉遣いがちっともお嬢様らしくなく、セレブ感がギャグになりきれてないのはもったいないと思った。それに妙齢のご令嬢を若い執事がお世話するってヘンじゃない？　日本のエンタメ作品における執事は本来執事の仕事じゃないことまで何でもかんでも請け負いすぎでは？　そこらへんをコメディ的に作りこんであったらもっと面白くなったんじゃないかなあ。なんかこれ近いうちドラマ化しそうな気がするわ。