読了本・コミックス

ルミとマヤとその周辺(1) (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺(1) (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺(2) (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺(2) (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺(3) <完> (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺(3) <完> (KC KISS)

ルミとマヤとその周辺 全3巻/ヤマザキマリ
テルマエ”でブレイクした著者の「もうひとつの顔」。じんわり面白い。昭和の日本が舞台だけど、さほどノスタルジックな雰囲気はない。登場人物たちがとっても自由な精神の持ち主ばかりで、むしろバタくさい感じが出てるのが味があっていい。また貧乏を描いていてもぜんぜん辛気臭くならず、読んでてあったかい気持ちになるのも心地よい。ルミとマヤがまたかわいいんだ。子どもはとくに丁寧に描かれてる感じがする。脇を固める人々もステキで、どの回もよかったけれどハルばあちゃんの話や梶さんの話、タイヤキのおねいさんの話あたりが好きだなぁ。おすすめ。

涼子さんの言うことには (KCデラックス)

涼子さんの言うことには (KCデラックス)

涼子さんの言うことには/ヤマザキマリ
“ルミマヤ”の続編。ふたりはちょっと大きくなっている。中学生になったルミは輪をかけて不思議ちゃんに(笑)。自伝的要素も強く、ルミもヤマザキさんと同様「ヨーロッパひとり旅」をするんだけれど、いつもの元気ハツラツさは言葉の通じない異国ではなかなか出しにくい。ここは別の本で描かれてた「現実」のほうが面白かった。どこで読んだんだっけな。留守番中のマヤのエピソードは微笑ましくてなかなかよかった。ヤマザキさんには“日本”ももっと描いてほしい。今すっごい忙しいみたいなんで、落ち着いたら。

さんすくみ 1 (1) (フラワーコミックスアルファ)

さんすくみ 1 (1) (フラワーコミックスアルファ)

さんすくみ 1/絹田村子
いつも仲良しの3人組はそれぞれ神社、お寺、教会の息子。ちょっと特殊な彼らの日常を描いたなごやかコメディ。期待の新人だそうだが、思ってたより個性が薄かったかな。あと腕の描き方がときどき変で(仏像か、蜘蛛みたい……)、気になって話に集中できなかったりとか。神学生でオカルト・スプラッタ大好きな工(たくみ)がいちばんおもしろい。彼が主人公で残りの二人を振り回す、みたいな話だったらよかったのかも?