読了本

ぼくだけの山の家

ぼくだけの山の家

ぼくだけの山の家/ジーン・クレイグヘッド・ジョージ
家を出て森の動物たちと1年間を過ごした少年の物語。誰もが一度は夢見る、何ものにも束縛されない自給自足の暮らし。面白かったけど何がすごいって、出会う大人が誰も止めないんだわ、少年の自然のなかでの一人暮らしを! 親でさえも誇らしげによくやったぞと。さすが開拓者の国アメリカだぜ……。まあ、さすがに最初は「親が子供の家出を勧める話は出せない」と出版を断られたそうなんだけど、「家出させるなら行き先は都会より森がまし」と編集長が考えを変えた、という逸話がまた大らかでアメリカらしい。といっても50年前の話だ。