読了本・コミックス
- 作者: 二ノ宮知子
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- 作者: 二ノ宮知子
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- 作者: 二ノ宮知子
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- 作者: 二ノ宮知子
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完結したらまとめて読もうと溜めてた(まだ番外編が出るんだよね?)のだが、先日テレビでやった映画版前編を観ちゃったらばもうガマンできず、映画のストーリーに合わせて(12巻くらいからだったか)読み返した。以前はパリ編はどうもなぁと思ってたけど、いつのまにか日本にいた頃のことは遠い思い出になってたわ。パリ編楽しい、大好き! で、シュトレーゼマンのメフィストフェレス化、あれにはマジでビビった。もうのだめは帰ってこられないんじゃないかと心配してたのに、意外とあっさり帰還てアンタ。進歩してないじゃん! けど千秋が変わったからいいのか。大きくみれば、これはナントカと紙一重の天才(たち)に振り回されてきた青年の成長物語なんだろうから。のだめにシンクロして話を追ってるとやけにさくさく話が進んで終っちゃった感じがするのだけれど、それは彼女が実は視点人物じゃないからかなと思う。ヒロインだけど、中心人物だけど、自ら物語るキャラではないのだ。のだめの内面描写は千秋に比べるとかなり少なくて、「心の声」もほとんどない(これはドラマ版のほうが徹底してた)。だから言葉や表情の意味がつかみにくいうえ、変人ときてるので凡人にはさらに訳が分からない。ミルヒーとの共演でふくれっつらとか、ほんと何なんだお前。マンガは視点が固定されてなくても話が分かるように描けるのが強みだけど、そのぶん本筋から話が逸れやすい。オムニバス傾向が深まったパリ編では私も途中から主役たちよりターニャ&黒木くんに興味が移ってしまったくらいで。寄り道しながら連載を追うのも楽しいが、目移りしまくって目が回りそうだ、とコミックス溜め始めたんだよなぁそういえば。まあ今回もけっこう目線がうろうろした感があるので(だいたい脇役にいたるまでキャラが立ちすぎなんだ!)、また最初から今度は千秋の頭のてっぺんに陣取って“変態の森”までのくねくね道を歩いていくつもりで読み返そうと思っている。