読了本
- 作者: 初野晴
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/02
- メディア: 単行本
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あれ、『退出ゲーム』が先だったか。続編から読んじゃった。変人の多い高校生活における、気の置けない友人どうしのコミカルなかけあいが面白いミステリ風味ありの青春もの。「周波数は77.4MHz」がとくに好き。ただ全体的に説明不足な感じが残るんだよな。たぶんハルタや草壁先生の事情とかは前作で話が済んでるのだろうけど、アスモデウスの目的や教育実習生の過去、叔母さんの過去などをはっきり書かないのはわざとなのかな。不要な枝葉といえばいえるし、架空の人物とはいえプライバシーに関わることはぼかすというのが作者のポリシーだったりするのかもだが、推理を支える部分が曖昧なままなのはどうもすっきりしない。まあでも、だからこそ深刻化せずに楽しめるというのもあるのかな……。