読了本

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)

お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記/桜庭一樹
読書日記第3弾。ウェブ連載もずっと読んでるはずなのに、初めて読むような新鮮さ。画面で読むのって、紙面で読むのより慣れてないせいか目の粗いザルで汲んでるようで、漉しとれない部分が多すぎる。あいかわらずモリモリ読んでらっしゃるが、それでも1冊目の頃に比べると雰囲気が変わった気がする。灰色がかったコンクリートの世界にばら色の朝日が差したみたいな。……結婚したから短絡的にそう思うわけではないよ?(多分) とにかく桜庭さんの読書日記には、小説とはまた違った喜ばしさがある。

随筆集 だれも知らない小さな話/佐藤さとる
いろんなところに載せた雑文を、エピソードのおおよその年代順にまとめたエッセイ集。だからちょっと自伝っぽい感じもある。佐藤さんのエッセイの文体も好きだなぁ、なんでこんなふうに書けるのか……。とくに若い頃の思い出を綴ったものがたまらなく好き(書き下ろしもよかった)。コロボックル分そのものは補給できなかったけれど(笑)、間接的に味わえたものがたくさんあって楽しかった。