読了本

GOSICK II ゴシック・ その罪は名もなき (角川文庫)

GOSICK ―ゴシック―　II・その罪は名もなき／作者: 桜庭一樹
帝国軍人の家に生まれたにしては、一弥はかなりナヨナヨしている。クヨクヨもするし。でもそのへんがヴィクトリカと友情を育める理由のひとつでもあるのだろう。ナヨナヨした雰囲気は、女性への共感があって蔑視がないことに由来するように思うので。そこはやっぱり女性が作ったキャラクターというのもあるのかな。今回の事件ではたいそう不気味なメイド、ハーマイニアが印象的だった。目の下を掻き毟るシーンが忘れられない……怖いよ。お金がからむととたんに色っぽくなるミルドレッドがまた出てくるといいな。