読了本
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/12/08
- メディア: 単行本
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作家デビュー20周年を記念したエッセイ集。本格ミステリへの熱い思いが(時にユーモラスに)語られる。「名探偵にとって迷惑な犯人像ベスト9」には思わず笑ってしまった。こーいう犯人けっこういるなあ。読者もがっかりするけど探偵も困っていたのか(笑)。「幻の小説2」で書かれた習作時代の逸話にもニヤニヤしてしまったが、それらの一見ムダなような積み重ねがついには作家・有栖川有栖を生んだのだよな。原稿用紙がそのまま載った準江神もの「蒼ざめた星」もなかなか面白かった。推敲、書き損じの跡もをかし。