読了本
- 作者: 小林恭二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/11/13
- メディア: 単行本
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ぜんぜん怖くない、どこか滑稽でエロティックで、切なくもほろ苦い“怪談”。面白かった、すごく面白かった。イギリスだと怪談は冬の風物詩で暖炉とセットだそうだが、このお話も炬燵にもぐって読むのに向いているかもしれない。序盤と終盤ではかなり話が化けている。狐が関わるだけに。なんで善四郎がこんなにモテるんだよーと思ってたら、ゆずり葉の来歴を聞いてびっくり。単行本書き下ろしというエピローグには思わず涙出そうになった。あんまりきれいで。それにあの辺、今でも狐が出そう……。