読了本
- 作者: ジェニファー・リー・キャレル,布施由紀子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
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シェイクスピアにまつわる秘密とそれによって起こる連続殺人。果たしてケイトは謎をとくことができるのか。
新しくはダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』、古くはキャサリン・ネヴィル『8』などを思い出させる歴史ミステリー。「オカルト・シェイクスピア」といっても“古い”意味でのオカルトであって、扱われるのはあくまで歴史・文学上の謎であるのは好感が持てる。それでもちゃんと魅力的だし。ヒロインが知的なのもいい。シェイクスピアについてほとんど知らない私でもこれだけ面白く読めるんだから、海外の人なら尚更だろうなぁ。ヨーロッパじゅう駆けずり回っての謎解きが圧巻。文章だとホントにひとっとびで楽だねぇ(笑)。ケイトを追う犯人が神出鬼没なのが気になる。いったい誰? やっぱり身近な人間なのか? とりあえずサー・ヘンリー・リーはクリストファー・リーのイメージで読んでいるのだが、彼が悪者じゃありませんように……。