読了本

花と流れ星

花と流れ星

花と流れ星/道尾秀介
『真備霊現象探求所』所長・真備庄介を探偵役としたシリーズの短編集。真備シリーズは1作目『背の眼』しか読んでないんだが長編は今どれくらい出てるんだろ。あ、『骸の爪』だけか。これを読んでなくても話についてけないということはなかったと思う。「箱の中の隼」が面白かった、ミステリの新興宗教ネタにはちょっと飽きがきてるけれど。「モルグ街の奇術」はオチが分からない……どゆこと? 「花と水」におけるワトソン役の作家・道尾氏の無能っぷりがかわいくてツボだったから『骸の爪』も読もう。

レモンタルト

レモンタルト

レモンタルト/長野まゆみ
義理の兄と二世帯住宅で暮らす青年。姉は亡くなっており、青年はずっと前から義兄のことが好きだった……。男どうし、すてきじゃない、と言い放てるほどの度量はないが普通に面白かった。そもそもどうして私は長野まゆみを手にとってしまうのかなぁ? なじめない世界のようでいて、何故だか心が落ち着く感じがするのだ。あとこの青年(士という名前らしい)がやたら健気なのにもほだされた、というか……。長野まゆみは少年ものよりリーマンものが好きだな。普段リーマンものには興味ないのに、なにゆえ?