読了本

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!/先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!/小林朋道
学術的だけどほのぼのな研究者の日常を綴ったエッセイ、シリーズ2作目&3作目。著者はさまざまな動物を自ら捕獲したり、時には弱っているのを保護したりしてしばらく面倒を見る。で、自然に帰す前に「そろそろ……」と動物行動学的な実験をさせてもらおうとする。とたんに周囲の人間が「出たー!」とつっこむ、というのが想像するとおかしい。
アカハライモリの項での「ほかには、食べはしないが、手でつかまえてしまうコバヤシという動物もいる」という記述にうっかり「へーっ」と感心してしまったが、ふと考えてみたら著者のことではないか。ヒバカリというヘビとその名の由来についての説明が事前にあったから、コバヤシなんてのもいるのかとそのまま受け取ってしまった。ちなみにこの動物はゲンキデナとかわけのわからない鳴き声を発して子イモリを放してやったりするそうだ(笑)。
しかしヘビは平気なのにミミズは大の苦手って不思議だなあ……。この先生、「世界一受けたい授業」に登場してくれたら面白そうだよな。