読了本

ねずみ石

ねずみ石

かつて祭りの夜に起こった惨劇。その火種は消えたわけではなかった……。「田舎の事件」に少年たちの友情・成長を絡めたミステリ。大崎作品にしてはかなりダーク。そしてほのかにBLのにほひ(でなければ実はセイは女の子でしたってオチになるのかと勘ぐったくらい)。序盤は何だかぎくしゃくした印象だったが、話が核心にせまってくるとさすがに引きこまれるものがあった。大崎さんってスロースターターなのかな。本格的に謎解きが始まる終盤の展開は非常にスリリングで思わず夜更かし。とくにサトには、お前それは犯人に襲ってくれといってるよーなもんだぞ! と悶絶させられた。案の定だし。