読了本

しっかりものの老女の死 (創元推理文庫)

しっかりものの老女の死 (創元推理文庫)

コーンウォールを舞台にしたミステリ第二弾。寂しく陰鬱と言ってもいい風景・情景の描写がすばらしく心地よい(コージーというのとはちょっと違う感じ?)。主人公のローズはひとりの気楽さを欲するあまり「恋人なんかめんどくさい」とか言い出して、恋愛沙汰をさほど好まない私としてはよしよしと思ったのだが、男たちは未練タラタラだし新しいライバルは登場するしで、彼女をめぐる恋のさやあてはまだまだ続きそう。
しかしローズって成熟した落ち着きをそなえていながら、何故かここぞというときには無鉄砲で理解に苦しむ行動に出るんだよねぇ。どうしてあのときバリーを護衛に連れてかず待たせておいたんだろ。それでジャック呼んでりゃ世話ないよ……。前作同様、ひとつの段落やまとまりの中で視点がころころ変わるのにはちょっと戸惑う。原文からしてそうなのかな。だからつまらない、ということはないんだが、そうじゃなければもっとなめらかに読めるのになとは思う。続きは楽しみ。なんだかんだいって面白い。

柴田理恵の100%昆布活用術

柴田理恵の100%昆布活用術

昆布レシピの本ってありそうでなかったな。柴田さんの出身地・富山では昆布をよく食べるらしい。品種による味の違いや調理法など盛り沢山で面白かった。昆布パン作ってみたい……パンを焼く、というのはまだ自分的にかなりハードル高いんだけども。
こないだジョギング後の軽食として作ったおにぎり。ご飯150gにプロセスチーズ(25gくらい)の小さな角切り、塩昆布の千切り・ちりめんじゃこ・白ゴマ・かつおぶし各大さじ1くらい、しょうゆ少々を混ぜて2等分して握り、焼海苔を巻いていただく。う ま か っ た ……。チーズはたんぱく質補給、醤油は塩分補給として入れたけど普通に食べるぶんにはなくていいかも。でもチーズ&昆布はなかなかオツな味でしたよ。塩昆布まぜて握ったおにぎりをバターでこんがり焼いたりしても美味しそう。