読了本

きりきり舞い

きりきり舞い

評判の器量よしである舞は高望みをするうちに嫁き遅れになってしまった(といってもまだ十九歳)。なんとか玉の輿に乗りたいが、実の父親で名だたる戯作者の十返舎一九が邪魔をする……。身近な奇人変人たちに悩まされる娘の姿がコミカルに描かれていて面白かった。とくに葛飾北斎の娘・お栄の変人っぷりは際立っていたなあ。何故か憎めない、かわいいとこもあって。読んだばかりのかまたきみこの漫画と内容もちょっとかぶっていたので、イメージ拝借して脳内で漫画化しながら読んだら楽しかった。この癖、やめられない。