読了本

バターサンドの夜

バターサンドの夜

クラスメイトに馴染めない、というより他人にあまり興味がない明音。クールにみえて実はとある強い憧れを胸に秘めているのだった……。思春期の女の子におけるグループ間の力学描写がYAっぽい。わりと面白かった。でももうちょっと地に足ついた感じがほしかったかなと思う。服飾デザイナーの智美が実際に服を作ってるシーンがないとか、『氷上のテーゼ』のアニメっぽくなさとか、全体的に肉の薄い感じが惜しまれる。そこがいいのかもしれないけど。講談社児童文学新人賞受賞作。