読了本

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)

ホラー度高めで民俗学色の濃い本格ミステリ、刀城言耶シリーズ第1作目。原書房講談社で文庫化したので再読。やっぱりこのシリーズ面白いなあ。しかし今回の表紙も怖いわ……ほんのり赤く染まった目のふちの辺りが特に。幼い頃の漣三郎が兄と出かけた九供山探検の顛末は何度読んでもゾッとする。前はたしか無かった地図や見取り図がいくつも入っていて、かなり状況が分かりやすくなっていた(家系図と合わせて何度も参照した)。首無とかも文庫化したら図版が入るのかな、楽しみだ! 横溝の『悪魔の手鞠唄』『八つ墓村』などが好きな人におすすめ。仕掛けに驚き、怪異に恐怖することうけあい。ハードカバー版のときの感想はこちら