読了本

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

ひょんなことから林業に携わることになった青年の物語。職業ものとしては非常に面白かったけれど、出だしと終いの「誰にみせるともなき記録」というポーズはちょっとサムかったな……主人公視点なだけに。勇気はかなり草食系というか、割と流されるままな性格で、序盤だけでももっと嫌がるとか抵抗するとか、あと仕事や祭りで自分が何をさせられるのかくらいもう少し事前に探りを入れてみてもいいんじゃないか、などといろいろ歯がゆかったものの「なあなあ」がコンセプトなのだからしょうがないか。まあ不足を補うようにヨキが型破りだったし、脇役もみな味があったし、愛犬ノコも可愛かった。千年杉のシーンは圧巻だったな、現実でもそんなことやってるんだったら凄いぞ!