読了本

お菓子手帖

お菓子手帖

著者の生い立ちから小説家になるまでを食べ物、とりわけお菓子の記憶とからめて語っていく。年代的に私とかぶる部分もあって懐かしかった。グラハム・カーの「世界の料理ショー」好きだったなあ。表紙イラストも著者の手になるもので、こういう感じのメルヘンさも好きだとは意外だった。なんとなく、雲や霞を食ってる半透明のいきもの、というイメージだったので(長野さんすみません)。

バルサの食卓 (新潮文庫)

バルサの食卓 (新潮文庫)

上橋作品に登場する架空の食べ物を実際に作ってもらいました、そして一品ごとにエッセイ書きおろしました、という企画。なかなか楽しかった。もっとレシピ本として作りこんでほしかった気もするが、文庫だししょうがないかな。カラー写真があるのはいい。
長野さんの『お菓子手帖』と平行して読んでいたら、『クレイマー、クレイマー』のフレンチトーストに関する記述が前後して出てきたので「あれっ、前にもこんなことがあったような……」としばし意識がさまよった。アラフィフ・アラフォー世代にとっては忘れがたい、印象深い場面のひとつなのだろう。
マッサルとチャアムが特にうまそう。って酒の肴ばっかり(笑)。それにつけてもタンダが嫁に欲しいぜ。ところで上橋さんはあんず飴とりんご飴が記憶の中で混じってるんではないかと思われます。アンズ飴は水飴をからめてあるからたれる、リンゴ飴はべっこう飴がけだからたれない。


追記。「世界の料理ショー」は今年DVD−BOXが出たらしい。やべー知らなきゃよかった。ああ、心のままに購入ボタンをポチれたら……!! あまぞんのカスタマーレビュー、5つ星の嵐だよ。東京12チャンネル改めテレ東がまた放送してくれないかな。

世界の料理ショー DVD-BOX

世界の料理ショー DVD-BOX