読了本

ブラザー・サン シスター・ムーン

ブラザー・サン シスター・ムーン

同窓、同級でもある3人の男女を主人公にした連作短編集、なのだろうがいかなる意図でこうした構成なのかはよく分からなかった。繋がりの妙を期待してたんだけれども特に発展もなく終ってしまったし。この平坦さ、後味の薄さは「いつもの恩田陸」よりさらに反応に困る。真ん中のジャズびたり大学生活の話はなかなか面白かった。ただこの主人公も前後のふたりもどこか冷めてて、それが別にかっこいいわけでもないんだよな……。綾音と一も結局なんのからみもないままで、蛇がバラバラに泳いでいったから彼らもそうなったということ? 正直わけわからんです。