読了本

あたしと魔女の扉 (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1)

あたしと魔女の扉 (ハヤカワ文庫 FT ラ 3-1)

祖母は悪い魔女、だから逃げなければならない。――エキセントリックな母親の薫陶をうけたリーズンだが、なにが正しいのか自分の頭と感覚で判断しようとする行動的な少女なので、徐々にバランスがとれてくるあたりが面白かった。ワイルドでおおらかなリーズンと繊細でかたくなな少女J・Tの組み合わせもいい感じ。いやー、はじめはトムとコンビを組むのかと思ったのにな! トムはちょっとコメディ担当みたいなところがあって好きだ。それとも今後はトリオになるのか? 数学と結びついた魔法、リーズンのアンモナイトのイメージは幻惑的でなかなかよかった。あと食べ物が美味しそうなのも楽しい。三部作の第一部だそうなので完結が楽しみ。