読了本

くるねこ 2

くるねこ 2

恒例行事のように拾ってきた子猫たちのやんちゃの影に隠れて先住にゃんたちの活躍は少なめだったが、いたずら胡ぼんのパワーの前にはそれも仕方ないかも……。猫の満面の笑みってちょっと見てみたいわ。それにしても苦労性な猫神の番頭さんはいいなあ。基本は笑える漫画なんだけど、ほろりと泣かせる話もけっこうあって、胡ぼんの爪の話とか、長生きしたマオ氏の話とか、いま思い出しただけでも涙が出そうになる。

碧血剣〈1〉復讐の金蛇剣 (徳間文庫)

碧血剣〈1〉復讐の金蛇剣 (徳間文庫)

チャンネルNECOでドラマ版がオンエア中。はんぱじゃない破天荒さ、活劇シーンのありえなさ、人間関係の濃厚さ、やっぱり金庸は面白いね。この物語では生真面目な主人公よりも、ピカレスクな魅力のある金蛇郎君のほうがかっこいい。でも出てきたときはもう死んでるというのが金庸のすごいとこだ。以下伝聞でしか登場しないのに、ずーっと裏ヒーローとして物語を導いていく。第1巻で描かれる彼と温儀との悲恋の顛末はまさに血涙もの。遺書の血を吐くような文言には胸をしめつけられる。