読了本

レベル3 (異色作家短篇集)

レベル3 (異色作家短篇集)

異色作家短篇集、第13巻。このシリーズの刊行に刺激されて恩田陸は『いのちのパレード』を書いたそうだが、たまたま手に取ったこの巻のさいごに当の恩田さんが文章を寄せていたのはふしぎな偶然である。収録作は11編、時間をテーマにしたファンタジックな作品が多い。のっけの表題作から「どひゃー、面白いじゃないか!」とのけぞった。いいなあフィニイ、ものすごく奇抜というわけではないけれど、いつも予想外の展開が待っててオチも気が利いている。どの話もよかったが「世界最初のパイロット」がとぼけてて好きだ。「死人のポケットの中には」は高所恐怖症の私にはスリル倍増。こえぇぇぇ。