読了本

彩雲国物語―白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫)

彩雲国物語―白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫)

本の厚さの割には話が動いてない感じがしたものの、燕青が大活躍だったのでけっこう満足。しかし燕青は、確かにそうじゃないほうがおかしいくらいの姫さんびいきだったのだが、こうもゆかしい純愛路線にずばり乗っかってくるとは思わなかったのですごく驚いた。包容力の権化として永遠に見守ってくつもりなんだろうか。うーむドリーム……。この物語ではときどき未来が語られるが、蘇芳のアレはなんだか妙に嬉しかった。でもこうなると「語り終わったキャラ」の匂いがしてくるな。
さてパンダにまとわりつかれる姿もかなり情けなかった劉輝は依然ぱっとしないまま。歯がゆいことこの上ない。楸瑛奪還の流れもいまいちというか……劉楸両者の自分探しの旅を兼ねてるにしても、周囲を巻き込んでまで皆が九彩江まで行かなきゃならない必要性が薄い気がして、あまり納得できる展開ではなかった。雪乃さんお疲れなんじゃないのかやっぱり。次巻、絳攸受難編(なのか?)ではぼんくら君主返上なるか。