読了本

少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人

ボーイミーツガールならぬ、幼い頃から分かちがたく共にいた少女と少年が別れていく話。母親がいんらんだったため美しく生まれてしまった少女七竈(ななかまど。最初しちがまと読んでしまった。きれいな名前が台無し)がとてもいい子なのでどうなることかとハラハラ。タイトルが可哀相、ではなく可愛そう、であるのがポイントか。愛おしいがゆえに決して許せぬ人をほんのすこぅしだけ許しながら少年少女は大人になっていく。ほろ苦く切なく、しかし爽やかでたくましい物語。