読了本

七王国の玉座〈上〉―氷と炎の歌〈1〉 (氷と炎の歌 (1))

七王国の玉座〈上〉―氷と炎の歌〈1〉 (氷と炎の歌 (1))

圧倒された。なんという物語が存在したものか。しかもまだまだ続くんだから嬉しいなあ……。これは架空の王国を舞台にした幻想歴史小説である。不思議な生き物も出てくるけれど、いつの世も変わらぬ人間たちの営み、権力闘争や愛憎劇の激しさにぐわーっと魂をわしづかみにされてしまった。さらに大狼とともに育つスターク家の健気な子どもたちに降りかかる運命の過酷さといったらもう。ジョンとブランがんばれ超がんばれ。小鬼ティリオンも人間的魅力のあるキャラで好きなのだが彼はどうなってしまうやら。異国の王に嫁いだダニーことデーナリスの章は先に拾い読みしてしまったほど面白かった。横文字のキャラ名を覚えるのに苦労するけど、苦労するだけの価値がある。