本日の読了本

『魔法使いになる14の方法』ダイアナ・ウィン・ジョーンズほか著、ピーター・ヘイニング編/大友香奈子訳(創元推理文庫、2003)。
ロー・ファンタジー(あるいはホラー)の短編集。どれも面白かった。短いからさくさく読める。訳も素直で読みやすい。特にネズビット、エイキン、ウィンダム、ダール、ブラッドベリ、プルマンの話が秀逸。DWJのは『魔法がいっぱい』で既読だが、訳者が違うので読み比べてみるのもいいかも。
ハリー・ポッターシリーズに夢中になって「もっとこういう話を読みたい」と熱望するティーンエージャーに向けて編まれたものなのだろう、解説等で何度もハリポタが引き合いに出される。確かにこのラインナップのなかだとハリポタも浮いていない。どころか、非常にオーソドックスな物語に感じられてくる。日本でも若い読者向けにこういう気の利いたアンソロジーが出版されるといいと思う。