読了本

黒いダイヤモンド (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)

黒いダイヤモンド (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)

黒いダイヤモンド　警察署長ブルーノ／マーティン・ウォーカー著、山田久美子訳
シリーズ３作目。フランスののどかな田舎町で中国系ギャングが暴れまわるとか、ホントにいやな時代だなあ……。まあ私はブルーノの美食家っぷりや地元住民との交流の様子が読めればオッケーなんだけど。今回は通夜のための料理をこしらえる場面と、未亡人に職を見つけてあげるくだりがよかった。今までの３作とも趣向が異なっていたが、次はどうなるのだろう。なんかもうちょっとこう、これぞ地方、これぞ田舎みたいな事件がいいんだけどな。しかしブルーノはイザベラを引きずりつつ、パメラとの関係も解消しそうな感じ。サンドニ村に根っこをおろしてこそのブルーノ、作者の本命はフロランスか？

シュークリーム・パニック ―生チョコレート― (講談社ノベルス)

シュークリーム・パニック ―生チョコレート― (講談社ノベルス)

シュークリーム・パニック　生チョコレート／倉知淳
短編集。タイトルに偽り有な気が……。やけに可愛らしい表紙（砂屋という人のイラストはいつもこういう雰囲気みたいね）も個々のアイテムは内容に即してるけど、最初の２編は「愉快で楽しい話」というよりむしろブラックなオチだし。でもそこは倉知さん、何か仕掛けが？　姉妹編の「Ｗクリーム」と合わせて読むとなにかが起こる、とか？　チョコに苦味は付き物、じゃあＷクリームはミルキースゥイートなのか？