読了本

ミドリさんとカラクリ屋敷

ミドリさんとカラクリ屋敷

ミドリさんとカラクリ屋敷/鈴木遥
著者の眼を一瞬にして奪った「電信柱が突き出た家」。そこに住んでるだけでなく、実際に自分で設計して建てたという珍寿越えのおばあさんの“ルーツ”を追うエンタメ・ノンフィクション。郷土史や個人史を掘り起こして面白い本にまとめてくれる人がいるから、無関係な私の知的好奇心を満足させてもらえるわけで、本当にありがたいと思う。一筋縄ではいかないミドリさんには著者もいろいろ苦労したようだが、そのおちゃめな人柄への好意がひしひしと伝わってきて、とても爽やかな読後感だった。しかしやっぱり「いざというとき」っていつよ? と思うなぁ……(^^;。